お菓子をいっぺんに、そしておしゃれに食す
「お母さんー、お菓子買っていい?」
「1コだけよー。」
これは、僕が子供の頃の母親とのやりとり。一緒に買い物について行っては、お菓子を買ってもらうために毎回のごとく交渉していたというわけだ。
母親のご機嫌をうかがいながらの交渉は、いつも難を極めていた。交渉に失敗するとお菓子は手に入れられず、成功したとしても1コだけだ。苦労して苦労して手に入れたお菓子はたったの1コだ。食べ終わった後はいつも物足りなさを感じていた。
それから10年以上経ったいま、あのころの夢がふつふつとまた湧いてきた。
「おなかいっぱいいろんなお菓子を食べたい!」
しかし、ただたくさん食べるだけでは味気がない。いまどきのお子様なら、月々のおこづかいをうまくやりくりして、ちょっと奮発してしまえばたくさんお菓子を買えるだろう。
僕も21だ。そこそこの知恵とそこそこの経済力を手に入れた大人だ。ここは大人っぽくおしゃれにスマートに、そして思う存分お菓子を食べようではないか。
買い出し
やってきたのは近所のスーパー。子供のころによく母親について行ったスーパーは、残念ながら今はなく、今回は駅前の大きいところにやってきた。
お菓子売り場は子供の楽園
お菓子選びはとても重要だ。ポイントとしてはまずおしゃれにアレンジしやすそうなお菓子を吟味する。そして、子供のころよく食べてた&食べたかったお菓子をセレクト。
これなんかはすでにおしゃれだ
時間がかかりながらもなんとかお菓子を選び終えた。お菓子選びはいくつになっても楽しい。
遠足ではよくおやつは300円分まですよ、とよくいったものだ。しかし今の僕には通用しない!
フハハハ!予算はあのころの遠足の4倍だ!
帰宅
さぁ、買ってきたお菓子たちに新しい命を吹き込んでいきます。
ひと手間加えるコンセプトとしては、味を変えるために調味料を加えたりはしないこと。お菓子そのものの味を活かすためです。
でははじめましょう。
1、超ひもQ
史上最長!
まずはこちら『超ひもQ』。
もぐもぐもぐもぐと、切らずに一気に1本食べるのが好きだった。
1本の長さは126cm以上
5袋買ってきたので、630cm以上だ
この長さを活かさない手はないと思い、麺に見立てて切っていきます。
ソーダ&コーラの練り麺うどん
お椀にうつして、うどん風に仕上げました。箸でずるずるーっと食べるとおいしいそうだ。
2、蒲焼さん太郎・わさびのり太郎
10円とは思えない味つけのクオリティがここに
この安さでこの味はすばらしいと思うのですが、食べたことある方、どうでしょうか?
今回はこの薄さを活かそうということに。
5枚ずつ用意
半分に切ります
重ねてようじを挿します
わさび蒲焼ミルフィーユ
蒲焼さん太郎と、わさびのり太郎を交互に重ねて食べやすい大きさに。
3、BIGカツ
おいしさUP!だそうです
蒲焼さん太郎の3倍のお値段で本格揚げ物が食べれる!と当時は盛りがっていました。
そんなカツを5等分に
カツ盛り合わせ
切っただけ。居酒屋のメニューをイメージ。
油はすでにほどよく染み込んでいて、お菓子コーナーちょっとしたにパンが売ってたら挟んで食べてみたい。
4、うまい棒
10円お菓子の代名詞
10円で買えるもの、と聞かれたら真っ先に答えだろう『うまい棒』。
可笑しなことに自分でうまいと言っちゃってるのだ。(お菓子なだけに)
でも確かにうまいため、どこか憎めない。
そんなうまい棒をちょっとアレンジ。
火で焦げ目をつけます
ななめにカット
炙りうまい棒の三種盛り
チーズ、メンタイ、コーンポタージュの3種類を用意。炙って焦げ目をつけて香ばしさアップを狙う。
5、ヤンヤンつけボー
パッケージのバリエーションは数種類ある模様
スティック型のクッキーにチョコとパウダーをつけて食べる、ちょっと高級感が出てるお菓子。
こういう、食べるのにひと手間かかるっていうのが子供心をくすぐるのだ。
側面には問題が。『いちばん高く雪がつもったのは?』
こすれ!こすれ!
答えは上越。ほほ~
とりだして盛りつけます。
クッキースティック ~チョコレートソースを添えて~
キャバクラではポッキーを頼むとグラスに入って出てくるというのを、何かで知った。(行ったことないのでわからず。)
一緒に入っているチョコとパウダーも別の器に小分けすることで、高級感が出た。
6、ねるねるねるね
ケミカルスイーツ代表
あの独特なCMが印象的な不思議系お菓子といえばこれだ。母親にねだってはいたが、よく買っちゃだめだと言われたものだ。不健康そうなイメージがあるが、そんなことはないらしいですね。
作り方をよく確認だ
5袋分の「1」の粉
水を入れて…
ねるねるねるねるねるね
「2」の粉を入れて
ねるねるねるねるねるねるねるねるねるね
よーーーーくのびます
メレンゲ風ソーダ
5袋分のねるねるねるねはとてもボリューム感があって、重量感がすごい。
通常は5口ほどで食べ終わりそうなねるねるねるねも、これなら食べ終わったあとに物足りなさを感じることはないだろう。
いよいよ食べます
ばばーん。
おしゃれというからには洋風をイメージしてたのだが、並べてみたらなんだか和食御膳みたいになった。
しかし器に盛るだけで気分が変わりますね。おいしそうだ。
ではいただきます
まずはこちらのミルフィーユから
って、かたい!
10枚に重ねられた太郎コンビはとてもじゃないが噛み切れなかった。三本の矢の話みたいだ。1枚だと噛み切るのはたやすいが、10枚ともなるとまさに歯が立たない状態。
しかし味のほうは、蒲焼さん太郎の甘みと、わさびのり太郎のツーンとくる刺激が調和しておいしい。
狙い通りだ。成功といえるだろう。上々な滑り出しに他のにも期待がかかる。
この焦げ目が…
いい味を出してくれるはず
あれ?意外と焦げ目の味が出ていない…
炊き込みご飯や、鉄釜でのビビンバのようなおいしいお焦げをこのうまい棒でも期待していたのだが残念。
だが名前のとおり、うまい棒自体がうまいので満足。
今度はこのうどんグミを…
ずるずるずる~っと勢いよく!
普段麺類を食べるように口にたくさん頬張るように一気にすすったら、飲み込むのが大変だった。
果汁系と違ってジューシーさがなく、さらにつらさが増す。グミはちょこちょこ食べるのがおいしいというのがわかった。
続いてはこちら。5袋分あるとすごいすごい
いざ!
むむむ?
おっと?ねるねるねるねってこんな味だっただろうか?もっとおいしかったような気が…
作る楽しさに気がいって、子供のころは舌が惑わされていたのか?
いや、さっきねるねるしていて楽しかったぞ。
これもやはりちょっとずつ舐めていくのがおいしいということなのだろう。
お次はカツです
これは食べやすいように切っただけ。手を汚さずに食べれて、おいしい!
(切っている時にすでに汚れているのは突っ込まないように)
次はつけボーです
ヤンヤンつけボーは、1本1本楽しく食べれるように、クッキーにも問題が書いてあるのだ。
難易度は大人でも頭を悩ませるレベル(答えは南鳥島)
チョコソースをつけて(気分はGODIVAのチョコ)
パウダーをつけて
ぱくり
とっても甘い!
クッキーはほんのり甘く、パウダーもほのかな甘さがあり、チョコはとびっきり甘い!
血糖値に気をつかわなきゃいけない大人にとって、この3段パンチはきびしい。子供のころはそんなに甘く感じなかったけどなぁ。
お腹いっぱい
たくさん食べたいとは言いましたが
ちょっと昔にポテトチップスを1袋無理に食べて、つらかったことを思い出した。それがあるのに今回また同じ失敗を繰り返した。
こうしていろんなお菓子をたくさん食べてみて思ったのが、やはりお菓子はつまむ程度がおいしいということ。
ただ単にお菓子を食べすぎるとお腹がふくれて夕飯が食べれなくからというだけでなく、そういった大事なことを子供のころから僕に教えようと、ひそかなメッセージが込められていたのかもしれない。
母さん…
くそう!涙でお菓子がしょっぺぇぜ!
(お菓子は数日かけて食べました)
END
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コメント
(*^ω^*)ノ彡
投稿: | 2009年10月 3日 (土) 03時32分
なんて素敵な食し方…!
ほんと面白いです。尊敬します。笑
投稿: | 2009年10月26日 (月) 23時52分
>>名無しさん
尊敬してくれるだなんてありがとうございます(笑)
お腹いっぱいになりました~~
投稿: テレしん | 2009年12月 7日 (月) 06時13分